日本のディフェンスにはたくさんの優れた理論や実践がある.たとえば実業団のユニチカバスケットボールチームのやっている忍者ディフェンスや、そのディフェンスを中学生ができるように精選してアレンジした秋田県八郎潟中学校女子バスケット部のディフェンスなど.また、大阪の豊津中学校(全国大会で戦ったときのガード(148cm)の3ポイントショットは、とにかく素晴らしかった.)、九州の山鹿中学校(ここの学校は体育館を使って練習できるのが週に2、3回しかないという)などの強力なフットワークとアメーバのようなディフェンスも強烈に印象に残っている.
しかし私は、ディフェンスの究極はマンツーマンディフェンスであると思っている.個人の責任がはっきりしながら、同時にヘルプ(他のディフェンスを助けること)や、スイッチ(ディフェンスする相手を交換すること)によって起こるローテーションなど、ゾーン的要素が随所に必要とされる.簡単なようでいて奥が深いこのディフェンスについて、自分なりに勉強したことをここに紹介したい.
1番(@)→ボールマン(ボールを持っているオフェンス)を守るディフェンス.
ボールマンに対し、一歩の距離を取り、一歩でボールをたたける距離を取り、自分が抜かれたくない方の足を前に出して守る.このとき、はっきりと足に前後をつけて、はっきりと抜かせてもいい方向を決めてディフェンスをしたほうがいい.
2番(A)→ボールマンの隣のオフェンスを守るディフェンス.
ボールマンとマークマンを両方視野に入れ、ボールに近い方の手で、常にパスをカットできるようにパスコースを守る.
3番(B)→ボールマンの隣からもう一つはなれたオフェンスに対してのディフェンス.
ボールマンとマークマン両方が見える位置をとり、両方をピストルのように指差す.
ボールが45度に移動した場合のディフェンスポジションの変化
ボールが角度のないところに移動した場合のディフェンスポジションの変化
・ボールのディフェンス→ボールマンをマークする場合、相手の得意でない方にドリブルをさせるよう、ディフェンスの体の向きを考えてつかなければいけない.これをチャンネルディフェンスともいう.相手の苦手なドリブル(たとえば左ドリブルなど)や、相手がより多くパスやドライブをするサイドを押さえ、プレーしにくくすることが重要だ.
・クローズディフェンス→このディフェンスは、もっとも自分のマークマンにボールがパスされる機会の多いディフェンスである.これと同時に、ボールマンがドライブインをしてきたときに、隣のディフェンスなので、ヘルプに行かなければならないケースがある.
・オープンディフェンス→ オフェンスの要は実はこのオープンの選手の動きであると思う.ディフェンスもそれを頭に入れて守らなければいけない.
オフェンスの動きに合わせて、3番のディフェンスから2番のディフェンスに切り替えたりすることが必要となる.まずは、オフェンスが動いているときは2番と考えるといいだろう.
これは、45度から、フォワードがゴールに向かってドリブルカットインしてくるケースである.こういう場合
オフェンスは、しばしばディフェンスの裏をカットしようと狙ってくる.まずは、裏を抜かせないように
チャンネルディフェンスをして、抜かれるならば、表側を抜かせるようにする.表側を抜かれたら、逆
サイドのCのディフェンスが、ドリブルのコースを押さえ、ダブルチーム(二人で守る)で、ボールを奪い
取るようにする.オフェンスもアシストパスを狙うので、オフェンスCの合わせに対しては、ディフェンス
Aが、オフェンスA、Cの両方を守ることで対処する.この時、ディフェンスAは、ボールのある位置
まで下がって守る.この時、ディフェンス@は、ミドルポストまで下がってオープンディフェンスをとり、
Dへのアシストパスをカットする.このときは、2−3のゾーンディフェンスのようなポジションをとる
ことになる.
続く